送り仮名のこだわり
これは技術系文章Advent Calendar 2015 8日目の記事です。
皆さんは「行う」と「行なう」とで悩んだことはありませんか。皆さんにはなくても私にはありますのでこのまま続けますね。
私の観測範囲では「行う」の方が圧倒的に多い気がする。私も最近はもっぱら「行う」を使っている。
「行う」ならこれでもよいのだが、「行った」だけだと「おこなった」なのか「いった」なのかがわからない。普通は「行った」だけ使うことはなく、「〜へ(に)行った」とか「〜を行った」とかいうように使うので迷うことはないとは思う。思うんだけど「な」を間に入れるだけで競合状態を解消できるのであれば安いものではないだろうか。
そんなことを考えているうちは「行なう」派だった。これをさらにこじらせて、「〜を行い」にも「な」を入れるべきではないか?などと思うようになってしまった。これは動詞の「行い」と名詞の「行い」の競合状態を解消したいという意図だった。ここに至って、言葉を動詞として使う時には送り仮名を長めに、名詞として使う時には送り仮名を短めに、という自分ルールが生まれた。 申し込む
は動詞であり、申込(書)
は名詞である。動作にも熟語にもなれるような言葉にはだいたい当てはまるのではないだろうか。